気象予報士になった話

気象予報士といえば言わずと知れたそこそこ難関な国家資格ですね。
私はちょうど昨年夏の第40回試験に合格し、気象予報士となることができました。
今回はその経験について書こうと思います。受験を予定されている方は参考にしてください。

気象予報士試験にかかった経費

私が取得のために費した金額は以下の通りです。

  • 第38回受験料: 11400円
  • 第40回受験料: 10400円(学科一般免除)
  • 参考書類: 計 11000円程度
    • 「一般気象学」小倉義光 2940円
    • 「ドンドン解ける気象予報士合格テキスト」太田陽子,富沢勝 2000円程度(絶版)
    • 気象予報士かんたん合格テキスト 〈実技編〉」気象予報士試験受験支援会 3360円
    • 気象予報士試験 模範解答と解説 39回 平成24年度第2回」天気予報技術研究会 2520円

その他申し込みにかかる郵送費などの諸経費を含めて計33000円程度といったところでした。
独学での合格は困難と言われる中で独学でコスパよく合格できたのは幸運でした。

受験スケジュール

私の場合足かけ2年半での目標達成でした。
おおまかな流れとしては以下でした。

  • 2011年3月 「ドンドン解ける気象予報士合格テキスト」購入
  • 2012年8月 第38回気象予報士試験 受験 → 学科一般合格
  • 2013年4月 「一般気象学」購入
  • 同年6月 「気象予報士かんたん合格テキスト 〈実技編〉」購入
  • 同年7月 「気象予報士試験 模範解答と解説 39回 平成24年度第2回」購入
  • 同年8月 第40回気象予報士試験 受験 → 学科専門・実技合格

試験自体は毎年2回行われていますが、第39回は1月の終わりのため、大学の試験期間とかぶっていたのであまり受験する意欲がわかなかったと記憶しています。

ふりかえってみると

2011年にテキストを購入した直後は勉強していたのですが、大学が忙しくなるにつれその後はほとんど勉強はできませんでした。
そんな中で受験した第38回の試験では一般知識のみ合格できました。
2013年の春からは大学で気象学の講義があり、これを一般知識分野の復習として使い、それと並行して専門知識を勉強しました。
実技に関しては夏休み返上で受験勉強をしました。1日8時間×3週間程度だったと思います。

ポイント・コツ

気象予報士試験は主に3つの試験科目でつくられています。
学科一般、学科専門、そして実技ですね。
また、学科2科目については合格すれば1年間の免除期間が与えられます。
この制度を利用しない手はないでしょう。

とはいえ、学科が免除になっても実技試験は学科で問われるような基礎的な事柄が理解できていないと全く手が出ないような問題ばかりなので、何か分からないものが出てきたらすぐに学科レベルまで戻って復習することが大切です。

実技試験の対策は「気象予報士かんたん合格テキスト 〈実技編〉」この1冊さえあれば試験レベルの事例はほぼ網羅できます。
ひたすら覚えることが多いですが解説は丁寧で非常にわかりやすいです。
事例演習は大切なポイントがおさえられているので、できるようになるまで複数回こなすと効果があります。

また、過去問演習ですが、やたら値段の高い問題集を何冊も購入する必要はないと思います。
というのは、気象業務支援センターのHPに過去3年分の問題が掲載されているからです。
試験が行われる度に更新されるのですが、3年以上前の古い問題は掲載されなくなってしまうので、将来的に受験を目指している方は今のうちに保存しておくことをお勧めします。
私は過去問題集は1回分のみ購入してその解答と解説を熟読し、その対応関係や問われやすい事項、ポイントとなるものを抽象化して抜き出すことを徹底して行いました。そこで得たものを今度はHPに掲載されている問題でアウトプットする訓練をしました。
試験で問われるのは基本的なことばかりなので、いかにその普遍的な部分を理解できるかがポイントだと思います。


これから受験される皆さんの参考になれば幸いです!